日本の自動車メーカーの世界生産は、トヨタ自動車グループのコンプライアンス不祥事や中国のライバルとの競争激化により、9月までの6カ月で4年ぶりに減少した。
10月30日に発表された業界データによると、今年4月から9月までに日本の乗用車メーカー8社が合計1187万台を生産し、前年同期比6%減少し、2022年の同時期とほぼ同じとなったが、自動車のサプライチェーンは、半導体やその他の部品の不足により、2022 年に混乱します。
これは、日本の自動車メーカーが電気自動車の失地回復に努める中、世界の生産がピークに達している可能性があることを意味する。
このうちトヨタ自動車は自動車大手8社の中で最も生産台数が減少し、合計470万台を生産し、日本の自動車会社の世界生産台数の約4割を占めた。生産減少の主な原因は認証試験の不祥事と北米でのリコールで、トヨタは日本での生産停止に直面している。
世界最大の自動車市場である中国でも、日本の自動車会社の主力である燃料車事業は、現地の電気自動車との競争で優位性を失っている。このうちホンダの中国生産は前年比34%減の38万5146台と4年連続で減少した。この生産レベルは、2020年のホンダの中国でのピーク生産から60%減少しており、生産は今年9月だけで58%減少した。
日産の中国生産は前年比9%減の31万2316台となり、これも2020年の中国生産のピーク時から62%減少した。トヨタの中国生産は前年比17%減の73万4854台となり、同時期としては2019年以来の低水準となった。
日本の自動車メーカーは、中国のライバルとの価格競争の激化に直面し、中国市場での生産能力を削減している。ホンダは中国でのガソリン車の年間生産能力を149万台から50万台削減し、日産自動車も今年6月に江蘇省の工場を閉鎖し、三菱自動車も昨年中国市場での生産・販売から撤退した。 。
現在、かつて日本の自動車製造の本拠地とみられていた東南アジアにも中国自動車メーカーが進出している。中国の東南アジアへの自動車輸出は2023年に500万台近くとなり、日本を上回る。
今年4月から9月までの日本の自動車メーカーの海外生産台数は前年同期比6%減の799万台となった。三菱自動車のタイ販売は16%減の21万5145台で最も減少した。
東海東京インテリジェンス研究所のシニアアナリスト、杉浦誠司氏は「激しい価格競争により、日本の自動車メーカーは在庫に対する警戒感を強めており、生産を抑制している」と述べた。